『地域通貨・地域ポイント制度』の実運用状況を追う
背景
地方活性化を目指し、全国で「地域通貨」「地域ポイント」の導入が進んでいます。実際の利用状況と効果を調査。
導入例
1. 長野県諏訪市『すわPay』
制度概要:
- 市内の加盟店で通常価格の5%がポイント還元
- 1ポイント=1円で支払いに使用可能
実績(2026年3月):
- ダウンロード数:18,000件(市人口50,000人の36%)
- 月間利用者数:2,800人(5.6%)
- 加盟店数:180店
2. 福岡県北九州市『KACIパスポート』
制度概要:
- 買い物でスタンプを集めるアナログ方式
- 100スタンプで1,000円分のクーポン
実績:
- 年間新規利用者:12,000人
- 継続利用率(半年以上):15%
利用者の実態
アンケート調査(両市合計300名):
「最初は使おうと思ったけど、複数のカードやアプリを管理するのが面倒」
複数の地域通貨を持つことが「負担」になるという意外な結果。
加盟店側の課題
複数の地域通貨制度に登録した店舗への聞き取り:
- システム管理の複雑化:複数の地域ポイント管理ツール
- 手数料負担:還元率5%+決済手数料3%で実利益が薄い
- 客層の変化なし:ポイント狙いの新規客は来ない、既存客が「使わなくてもいい選択肢」として捉える
成功の条件
いくつかの自治体から「成功事例」が報告:
1. スマートフォン決済と統合:地域通貨+PayPay の併用
2. オンライン販売との連携:地域産品をオンラインで売却し、ポイント還元
3. 行政サービスと統合:税金納付でポイント還元など
予測
単なる「地域ポイント」では効果薄。デジタル化・オンライン化と結合し、地域産品の全国販売を支援する仕組みに進化すべき。
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