医療予約システムの課題|3つの病院でのUX比較
ネット予約が当たり前になった時代に
過去1年で、3つの異なる医療予約システムを利用する機会がありました。各システムの使いやすさ、トラブル時の対応、実際の待ち時間の短縮効果を比較します。
3つのシステム比較
| 項目 | 大学病院(A) | 診療所(B) | クリニック(C) |
|---|---|---|---|
| 予約入力の難度 | 高い | 中程度 | 簡単 |
| キャンセル手続き | アプリのみ | 電話可 | Web可 |
| 待ち時間短縮効果 | 平均12分削減 | 平均8分削減 | ほぼ削減なし |
| エラー発生率 | 5% | 2% | 1% |
| カスタマーサポート | メール48時間以内 | 電話対応(営業時間) | チャットボット |
各システムの詳細
大学病院(A):複雑だが機能豊富
初診時の情報入力フローが長く、項目が20以上あります。ただし入力すると、初診の医師が事前に患者背景を把握でき、診察がスムーズになるメリットがあります。
問題は、予約画面の操作性。希望の日時を選ぶまでに5画面遷移する必要があり、スマートフォンでは非常に操作しづらい。
診療所(B):バランス型
予約入力は3~4画面で完結。キャンセル時は電話対応も可能で、高齢者への配慮が見られます。
ただし、予約枠が限定的(午前5枠、午後5枠)で、1週間先のみの予約受付。慢性疾患で定期通院している患者には不便です。
クリニック(C):シンプルだが機能不足
予約フローは最も簡潔(2画面)。誰でもすぐに予約できます。
しかし、予約の確定前に医師の承認が必要な仕様のため、予約から24時間は確定状態が不明瞭。キャンセルも予約完全確定まで不可能です。
改善提案
医療予約システムは、情報入力量と操作の簡潔さのバランスが重要です。
特に高齢患者の利用を前提にするならば、以下の工夫が必須:
1. 電話予約との併行サポート
2. 確定状態の明確化(メール通知など)
3. 急な変更への対応窓口の設置
現状は、各医療機関がシステムベンダーの提供ツールをそのまま導入しており、利用者目線の改良が後回しになっているように感じます。
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