東京都内の『フードデリバリー配達員の働き方実態調査』2024年版
調査概要
Uber Eats、Wolt、menu などのフードデリバリーサービスで働く配達員 150人を対象に、2024年3月~5月に実施。
配達員の属性
年代:
20代: 35%
30代: 42%
40代以上: 23%
就業形態:
専業: 28%
副業: 72%
利用サービス(複数回答):
Uber Eats: 82%
Wolt: 45%
menu: 38%
DD(出前館など): 35%
月間収入と労働時間
平均月間収入
Uber Eats のみ: 平均 22万円
複数プラットフォーム兼業: 平均 35万円
複数サービスを使い分けることで、収入が 59% 増加。
月間労働時間
| 目標月収 | 平均労働時間 | 時給相当 |
|---|---|---|
| 10万円 | 60時間 | 1,667円 |
| 20万円 | 120時間 | 1,667円 |
| 30万円 | 180時間 | 1,667円 |
注目: 時給は一定(約 1,667円)で、労働時間で収入を調整。
働き方の工夫
効率的な時間帯
配達員による「稼げる時間帯」の報告:
- ピークタイム: 11時30分~13時30分(昼食)、18時~20時(夕食)
- この 4時間に月間売上の約 40% が集中
効率的なエリア
東京都内での時給換算:
| エリア | 平均時給 |
|---|---|
| 渋谷・新宿 | 1,850円 |
| 品川・目黒 | 1,720円 |
| 郊外(武蔵野市など) | 1,420円 |
都心ほど単価が高く、移動距離も短いため、実効時給が向上。
課題と不安
1. 雨天時の収入激減
雨の日は:
- 来客数が 30~40% 減少
- 一方、配達依頼は増加(利便性ニーズ)
- → 限られた配達員で対応するため、稼働時間が「短くなる」という矛盾
2. 事故・トラブル
150人中:
- バイク事故経験: 12人(8%)
- 顧客からのクレーム: 34人(23%)
- 食事の破損責任: 誰が負担するかで紛争
3. 社会保障の不安
配達員は個人事業主扱い。以下が自己負担:
健康保険: 国民健康保険(月 1.3万円)
年金: 国民年金(月 1.7万円)
雇用保険: なし(失業時の保障なし)
プラットフォーム側の対応
Uber Eats の保険制度
2023年から「配達員向けの傷害保険」を開始。月額 500円で加入可能。ただし加入者は約 5% に止まっています。
Wolt の特徴
シフト制を採用し、配達員に「最低時給保証」(東京都内 1,200円)を提供。自由度は低いが、安定性が魅力。
今後の展望
2024年の予測
配達員の数は増加し続ける一方、1人当たり単価は低下傾向。競争が激化しており、「効率的な時間帯・エリアの争奪戦」がより激しくなると予想。
規制の動き
EU は 2024年からプラットフォーム企業に「配達員の最低時給保障」を義務付け。日本でも同様の動きが検討中です。
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