図書館の自動貸出機が導入されて3ヶ月|利用状況と課題
東京都内の区立図書館で導入
2026年3月から、図書館の貸出手続きが自動化されました。実装から3ヶ月間、利用状況と課題をまとめます。
自動貸出機の仕様
- 設置台数:2台
- 1回の処理時間:平均40秒
- 対応形式:バーコード+図書館カード、または スマートフォン認証
- 貸出冊数上限:10冊/回
利用状況の変化
貸出業務の効率化
スタッフの窓口業務が大幅に削減。従来は貸出カウンター前に常時1~2人のスタッフが必要でしたが、現在は午前中のみ1人体制で対応可能になりました。
利用率の推移
| 時期 | 自動貸出利用率 | 窓口手動利用率 |
|---|---|---|
| 3月(導入直後) | 18% | 82% |
| 4月 | 35% | 65% |
| 5月 | 52% | 48% |
| 6月 | 58% | 42% |
つまずきポイント
1. 高齢利用者の操作困難
65歳以上の利用者から「画面が小さくて見えない」「認証方法が複雑」といった声が上がっています。現在、スタッフが操作をサポートしており、むしろ手動貸出よりも時間がかかるケースもあります。
2. バーコード読み取り失敗
マーカーの日焼けが原因で、約5%の蔵書が読み取り失敗。手動で対応する必要があります。
3. スマートフォン認証の登録率の低さ
図書館カードの登録者は約1,800人ですが、スマートフォン認証登録者は約200人(11%)に止まっています。
今後の改善計画
図書館側は以下の対応を計画中:
1. タッチパネルを大型化(現在:7インチ → 計画:10インチ)
2. 高齢者向けの簡易モード追加
3. バーコード再スキャンキャンペーン(2026年7月実施予定)
考察
自動化は、若年層~中年層の利用者にはメリットが大きいですが、高齢利用者への配慮が後手に回っているのが課題です。公共施設のデジタル化は、「高齢者も使えるデザイン」を前提に進める必要があると感じます。
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