@keigo-policy2026年7月1日
利用ガイド無料公開神奈川県

医療機関のオンライン診療を3ヶ月利用した体験と課題

慢性疾患の定期診察をオンラインで

糖尿病予防の経過観察を目的に、都内のクリニックのオンライン診療を3ヶ月間利用。実際の体験をもとに、課題と改善案をまとめます。

オンライン診療システムの仕様

  • プラットフォーム:『CLINICスマート』(某大手プラットフォーム)
  • 予約方法:Webから事前予約
  • 診療時間:午前8時~午後8時
  • 待ち時間:予約時刻より5~15分程度
  • 初診:対応なし(初回は対面のみ)
  • 診療料金:実費診療(保険適用なし)の場合3,000円/回、保険診療は通常額

利用した3回の診察経験

1回目(3月)

スマートフォンでビデオ通話開始。医師が体調に関する質問をします。通常の対面診察と異なり、「脈拍」「体温」などの計測は自分で実施(スマートウォッチのデータを医師と共有)。所要時間:8分。

2回目(4月)

カメラ品質の問題で、初回は通話が途中で切れました。再接続に1分。その後、問題なく診察完了。所要時間:12分。

3回目(5月)

事前に血圧計のデータをアップロード。医師が確認した上で診察開始。最も効率的な診察になりました。所要時間:6分。

メリット

1. 移動時間の削減

クリニックまで片道20分かかるため、往復40分の時間短縮。月3回の診察で2時間の短縮効果。

2. 夜間診察が可能

オンライン診療は午後8時まで対応。仕事帰りに診察を受けられます。

3. 医学的記録の自動保存

ビデオ通話の記録が保存され、後で見返すことが可能(プライバシー管理は厳密)。

デメリット・課題

1. 医学的検査が限定的

オンライン診療では以下が困難:

  • 触診(腹部など)
  • 聴診(心音、肺音)
  • 詳細な視診(皮膚病変など)

結果として、対面診察に比べて情報量が減少。

2. 初診非対応

オンライン診療の開始には、対面での初診が必須。初診から約1週間待つ必要がありました。

3. 保険診療の複雑性

オンライン診療の保険適用ルールが複雑。「初診から3ヶ月は保険適用外」という制限があり、実質的には自費診療を強制されました。

コスト比較

項目 対面診察 オンライン診療
診療料 1,500円(保険適用) 3,000円(自費)
移動時間・交通費 40分+500円 0分+0円
実質コスト 1,500円 3,000円
1回あたりの実質コスト(時間含む) 1,500円+時給相当 3,000円

医師の評価

医師の話では、オンライン診療で対応できるのは「経過観察型の診察」のみ。新規症状や複雑な診断が必要な場合は、対面診察を勧められます。

今後の改善提案

1. 保険適用ルールの拡大

初診から対応できるようにすれば、利用者は増加

2. 医学的検査の補足

自宅で計測できるデバイス(血圧計、体温計、スマートウォッチ)の連携拡大

3. 対面との組み合わせ

「月1回は対面、月2回はオンライン」といった複合モデルの推奨

オンライン診療は確実に有用ですが、医学的限界を踏まえた適切な活用が重要です。