@keigo-policy2026年6月14日
現地メモ無料公開神奈川県

静岡県・清水港周辺の『水産物流サービス』の現状と課題

調査背景

日本有数の水産地・清水港。しかしマグロ漁獲量が減少する中、流通・物流の形態が変わっています。

市場の規模と変化

時期 マグロ水揚量(トン) 流通形態:競り 流通形態:直売・オンライン
2020年 42,000 90% 10%
2023年 38,000 85% 15%
2026年 35,000 72% 28%

マグロ漁獲量が減少する一方で、オンライン販売の比率が急速に上昇。

水産仲買人(仲介業者)の経営危機

従来は「競りで買った魚を各地の飲食店に卸す」が主業。しかし:

1. 飲食店の客数減(テレワーク、外食控え)

2. オンライン販売の拡大(消費者が直接購入)

3. 漁獲量減(仲介する量そのものが減少)

複数の仲買人が廃業・転業。

新興企業の台頭

一方で、オンライン販売専門の企業が台頭:

  • 清水水産 online:毎月の定期購入で月額5,000円~
  • マグロDirect:競りに直接参加し、消費者向けに販売

これらの企業は「中間業者」を排除し、利幅を拡大。

スタッフの職業転換

仲買人の廃業に伴い、スタッフは以下へ転職:

  • 物流企業(配送業務):40%
  • 外食産業:30%
  • 他業種:30%

高度な「魚の目利き」技能を持つシニアスタッフが失職する危機的状況。

今後の予測

清水港の流通形態は「中央市場→飲食店」から「競り→オンライン→家庭」へシフト。2028年までに、伝統的な仲買人制度は70%程度に縮小すると予測。