静岡県・清水港周辺の『水産物流サービス』の現状と課題
調査背景
日本有数の水産地・清水港。しかしマグロ漁獲量が減少する中、流通・物流の形態が変わっています。
市場の規模と変化
| 時期 | マグロ水揚量(トン) | 流通形態:競り | 流通形態:直売・オンライン |
|---|---|---|---|
| 2020年 | 42,000 | 90% | 10% |
| 2023年 | 38,000 | 85% | 15% |
| 2026年 | 35,000 | 72% | 28% |
マグロ漁獲量が減少する一方で、オンライン販売の比率が急速に上昇。
水産仲買人(仲介業者)の経営危機
従来は「競りで買った魚を各地の飲食店に卸す」が主業。しかし:
1. 飲食店の客数減(テレワーク、外食控え)
2. オンライン販売の拡大(消費者が直接購入)
3. 漁獲量減(仲介する量そのものが減少)
複数の仲買人が廃業・転業。
新興企業の台頭
一方で、オンライン販売専門の企業が台頭:
- 清水水産 online:毎月の定期購入で月額5,000円~
- マグロDirect:競りに直接参加し、消費者向けに販売
これらの企業は「中間業者」を排除し、利幅を拡大。
スタッフの職業転換
仲買人の廃業に伴い、スタッフは以下へ転職:
- 物流企業(配送業務):40%
- 外食産業:30%
- 他業種:30%
高度な「魚の目利き」技能を持つシニアスタッフが失職する危機的状況。
今後の予測
清水港の流通形態は「中央市場→飲食店」から「競り→オンライン→家庭」へシフト。2028年までに、伝統的な仲買人制度は70%程度に縮小すると予測。
コメント
この記事へのコメント