『行政手続きのオンライン化』から2年|マイナンバーカード普及の実態
マイナンバーカードの利用率はなぜ伸びないのか?
政府がマイナンバーカード普及を推し進めて2年。その効果と課題を定点観測してきました。
マイナンバーカード普及率の推移
| 時期 | 普及率 | 保有者数 |
|---|---|---|
| 2024年4月 | 66% | 約8,400万人 |
| 2025年4月 | 73% | 約9,300万人 |
| 2026年6月 | 76% | 約9,700万人 |
目標は「2026年末までに100%」でしたが、進捗は鈍化しています。
普及が進まない理由
1. 高齢者層の申請困難
マイナンバーカード申請には、オンライン手続きまたは窓口への来庁が必要。
75歳以上の高齢者の申請率は47%に止まっています。
2. トラブル事例による不信
2023年の「マイナンバーと別人の公金がリンクされた」という報道以後、申請を躊躇する人が増加。
3. メリットの不明確さ
「カードを持つと何が便利になるのか」という疑問が解消されていません。
カードを持つメリット
実際に持つようになったメリット:
1. 行政手続きの簡略化
印鑑登録証明書の取得がオンライン可能に。時間短縮:40分→5分
2. 医療情報の連携
一部医療機関で、保有薬歴がシステムで参照可能に
3. 行政サービスの一元管理
マイナポータルで、各種申請状況を確認可能
ただし、これらは「あると便利」程度で、「必須」ではありません。
政府の推進施策
インセンティブの提供
- マイナポイント:カード取得で5,000円相当のポイント付与
- 健康保険証への統一:2024年末から開始
しかし、これらのインセンティブだけでは、抵抗感を払拭できていません。
課題と今後
課題
1. 高齢者向けのサポート体制の不足
2. セキュリティへの懸念の払拭
3. メリットの実感化
今後の展開
マイナンバーカード普及のキーは、「強制」ではなく「自発的な選択」を促すことです。
現状では、政府の推進方法が「上からの強要」に見えており、逆に反発を招いている可能性があります。
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